音羽病院 橋本先生

研修医日記

こんにちは、洛和会音羽病院初期研修医の橋本です。

初夏の緑が美しい5月中旬から1ヶ月間、東通村診療所で地域研修をさせていただきました。京都から新幹線と電車を乗り継いで6時間強で下北に着きます。到着初日は小雨が降っており青森の寒さに驚きました。

診療所は役場や小中学校が集まるエリアにあります。診療所と同じ建物内には福祉課と老人保健施設、デイサービス、公営温泉、長寿庵(東通村産の十割蕎麦が食べられます!)がある複合施設となっています。

外来では高血圧や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病の患者さんが多いですが、ウニの棘が刺さった、漁で採れた魚でアニサキスにあたった、といった海のまちならではの受診もみることができました。東通村は高齢化が進んでいますが、元気な高齢者は多く、農業や昆布拾いといった仕事や庭仕事や友達との集まり、デイサービス、といった社会活動が健康に繋がっていると実感しました。

研修医が滞在する宿舎は診療所の裏手の林を抜けたところにあり、通勤は徒歩数分です。緑に囲まれておりウグイスやキツツキの声が聞こえる贅沢なお家でした。週末には大間や恐山に行き、尻屋崎でホタテ、ヒラメやウニを楽しむことができました。6月には尻労(シツカリ)という漁業を中心とする集落で金毘羅祭りといわれる収穫祭があり、漁師さんたちが伝統的な「能舞」や音楽を奉納します。幸運にも参加させていただくことができたのがとてもよい思い出になりました。

村唯一の有床診療所で、総合病院と比べると検査機器は限られますが、診断・治療の質を保ちながら診療しておられる指導医の先生方と勉強させていただく貴重な1ヶ月でした。同時に下北の文化や自然を満喫でき最高の時間でした。またここで働きたいです!

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