音羽病院 國分先生

研修医日記

こんにちは!洛和会音羽病院研修医2年目の國分です。

まだまだ暑かった9月初旬から秋を感じ始めた10月初旬までの約1カ月間、東通村診療所で研修させていただきました。はじめに、地域の患者様・ご家族様、野花菖蒲の里の関係者の皆様、あたたかく迎えてくださり見守っていただきありがとうございました。

京都にて、青森で過ごした時間を懐かしく思い出し、まだ高揚した気持ちでおります。
約1カ月の期間だったとは思えないほど、多くの経験をさせていただき、充実した時間をおくらせていただきました。

研修に関しては、外来診療や病棟管理を通して、生活習慣病をはじめとする慢性疾患の定期管理や生活指導、流行感染症、蜂刺され、皮膚・関節トラブル、不眠症・神経症、便秘症、慢性疼痛、ポリファーマシーなど、幅広く経験させていただきました。
その中で、診療上のマナー、コミュニケーション、考え方など医師としての基本についても日々振り返りながら研修させていただきました。

また、医療・福祉・コミュニティづくり・つながり方に関連すること、医療の幅広さ(多職種連携、包括的アプローチ)や深さ(各職種の専門性)、さらには奥行き(未来をみすえた継続的な支援と見守り、事前の介入や予防策)、その中で有床診療所、医師に求められていることも学ぶことができました。一人の人間や家族をみる視点が私の中で増えたことは何よりの収穫となりました。経験・知識不足ではありましたが、皆様のおかげで医師として一回り成長することができました。

どうすれば「またあの先生だといいな」と思っていただけるか。
東通村診療所での診療経験をいかして精進してまいります。


さんぽ連×東通そば 文殊の森リレーマラソン大会にも参加しました!
(右の先生が國分先生です)

さらに、今回、初めて青森に来ましたので(東北地方も初)、自分の目でいろんなものを見ようと観光面についても密かに意気込んでいました。

いただいたお休みの時間をフル活用して、下北半島のほぼ全域、弘前市・十和田湖/奥入瀬・青森市・八戸市などの地域にも足をのばし、息をのむような雄大な自然、地域ごとの特産品、地域住民から愛される温泉たち、奥深い文化・伝統・芸術・建築・工芸、寺・神社などとの出会いに心の底から感動しました。一つ一つについてお伝えしようとすると、一冊の本になってしまいそうなほどなので、今回は一例をあげます。

川原田先生に、他の研修医と共に、青森県立美術館の棟方志功展に連れていっていただきました。執念ともとれる力強さと繊細さが同じ作品に混在しているところ、テーマや表現方法にとらわれない心の自由さや豊かさ、感じたありのままを表現しているところが、みる人の心をまっすぐ打つのだと思いました。

また、文字での表現の多様さにも驚かされました。美術館の建築・周辺の景観そのものに感動した上に、とても貴重な作品たちを生でみることができ静かに興奮しておりました。

今回、外からきた者として、診療や暮らしの中から毎日いろいろな発見や驚きがありました。
気づきや疑問について先生方やスタッフの皆様とディスカッションさせていただいたことで、心に残る学びを得ました。

微力ながらも少しでも東通村の皆様のお役に立てたのであればとても嬉しいです。
1カ月間の青森での診療・交流・探検は私の一生の宝です。ありがとうございました。
また戻ってきたいです!

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