リハビリってどんなことをしているの?

みんなの仕事

皆さんこんにちは。東通村診療所でリハビリテーションを担当している、氣仙と申します。
今回はリハビリについてご紹介させていただきますので、気楽におつきあいください。

そもそも、リハビリって?

皆さんもよく “ リハビリ ” という言葉は聞いたことがあると思いますが、
正式には “ リハビリテーション ”といいます。
リハビリテーションという用語は、ラテン語の「habilis(ハビリス):適する」が語源です。
「habilis(ハビリス):適する」+「re(リ):再び」=「再び適したものにする」

大きな意味では「再び人間らしく生きること」ととらえられています。

このように、リハビリテーションという用語の意味は広く、具体的には以下の4分野があります。

①医学的リハビリテーション
一般的にリハビリといわれてイメージされやすいのは、医学的リハビリテーションです。
これは病気やケガから復帰するために、病院や施設などで行われるものになります。

②職業的リハビリテーション
職業紹介や職業訓練、職業指導などを指します。

③教育的リハビリテーション
障がい児教育や特別支援教育、生涯教育などを指します。

④社会的リハビリテーション
社会性を身につけ、社会生活力を高めることを指します。

さて、これらリハビリテーションを行うにあたり、多くの職種が関わってきます。
身近なところで言えば、医師や看護師もリハビリテーションに関する職種と言えるのですが、
一般的には次の3つの専門職があり、それぞれの専門の治療が行われます。

一つ目の専門職は、理学療法士です。
理学療法士は、基本動作や歩行などの基本動作を専門とする理学療法を行います。
ちなみに、私、氣仙は理学療法士です。

理学療法士

 理学療法士 

二つ目の専門職は、作業療法士です。
作業療法士は、日常生活の活動や精神面の治療を専門とする作業療法を行います。

作業療法士
 作業療法士 

三つ目の専門職は、言語聴覚士です。
言語聴覚士は、言葉や嚥下(えんげ:飲み込みのこと)を専門とする言語聴覚療法を行います。

言語聴覚士
 言語聴覚士 

病気やケガをした場合に医学的リハビリテーションを受ける流れについて

リハビリテーションも薬を処方されるときと同じ流れになります。
医師が診察をし、リハビリテーションが必要と判断した場合に処方され、
はじめて開始されます。

ですから「リハビリをしたいので来ました」と言って、いきなりリハビリ室に来たとしてもリハビリテーションを受けることはできません。
リハビリテーションを入院中に受ける場合でも、外来で受ける場合でも、
医師が必要と判断し、処方されることが必要なのです。

では、どんな場所でリハビリテーションが受けられるのでしょうか。

ご存知の方が多いと思われますが、病院や診療所といった医療機関の他、
老健や訪問といった介護施設でも受けることができます。

東通村では東通村診療所老健のはなしょうぶでリハビリテーションを受けることができます。

それぞれ、 “ 医療保険 ”“ 介護保険 ” といった利用する保険に違いがあり、
保険によって受け方には若干の違いがあります。

東通村診療所でリハビリテーションを受ける場合

入院中にリハビリテーションを受けるケース
医師が診察をした上でリハビリの処方を行い、開始します。
当診療所には、リハビリテーションに関する専門職として理学療法士が1人しかいないので、大きな病院のように、一人に長い時間をかけることができません。

また、入院中に実施できる専門的なアプローチも限られています。そのような中でも、在宅を目指したり、スムーズな施設利用へ繋げたりと、中間的役割としての理学療法を行っております。

外来受診時にリハビリテーションを受けるケース
入院時のリハビリと同様に、医師が必要と判断し、処方することでリハビリテーションが行われます。
ただし、外来でリハビリを受ける際には、その都度受診が必要になりますので覚えておいてくださいね。

リハビリ室
東通村診療所リハビリ室
(エアロバイクや様々なリハビリ用器具があります)

リハビリテーション科より、ひとこと

東通村には、リハビリテーションを提供できる場があります。
私の他にも、リハビリテーションに関する専門職がいます。
村民の皆さんが住み慣れたこの村で、少しでも安心して暮らしていけるよう、少ない人材ですがリハビリテーションの専門職として今後も頑張っていきたいと思います。

次回はもう少し具体的にリハビリテーションについてのお話をしたいと思いますので、
引き続きご覧いただければ幸いです。

(理学療法士:氣仙)

コメント

タイトルとURLをコピーしました